開幕以来、外国人記者の間でブームとなっていることを英BBCが報じた調理パン「ランチパック」を製造する山崎製パン(2212)も、W杯の公式パンを期間限定で発売し、今期(2019年12月期)は2ケタ増益を見込んでいる。
今回、急増した「にわかファン」にまつわる銘柄も注目だという。
「大会期間中は試合会場のみならずパブリックビューイングにも多くの観客が詰めかけました。そうした大型ビジョンを手がけるヒビノ(2469)は、これまでも五輪やモーターショー、万博などで実績を持ち、来年の東京五輪に向けても注目を集めるでしょう」(前出・戸松氏)
今後は、その「にわかファン」を固定化できるかが焦点となってくる。国内トップリーグ企業の中では、代表のヘルウヴェ選手が所属するヤマハ発動機(7272)に注目するというのは、マーケットバンク代表の岡山憲史氏だ。
「同社の株価は大会中を通じて堅調な動きを見せたが、11月1日にはソニーと共同開発したエンターテインメント用車両『SC-1』を用いたサービスを開始。今後もさらに上昇基調は続くだろう」
他にも、日本代表に福岡堅樹選手や堀江翔太選手ら最多6人が選出されたパナソニック(6752)や、5選手を輩出したサントリーにちなみ、サントリー食品インターナショナル(2587)も注目だ。
※週刊ポスト2019年11月8・15日号