中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「好きを仕事に」という言葉に違和感を覚えるワケ

「向いている」「苦痛ではない」仕事をしているだけ

 私自身も自分が好きなことって何だろう、と考えました。すぐに頭に思い浮かんだことがあります。これが3トップです。

【1】昼寝
【2】ニンテンドー3DS の『3DS三國志』
【3】ビールを飲むこと

 本心からの「好き」を挙げるとこの3つになってしまうのですが、こんなもんが仕事になりますかね? この3つをやるだけでお金をくれる篤志家がいらっしゃったら是非ともご連絡下さい。

私以外の方が述べる「好き」を挙げると、「サーフィン」「ホラー映画鑑賞」「マッチングアプリで男漁り」「サバゲー」「ハロプロ追っかけ」「鉄道乗りまくり」「ゴルフ」「AKB48握手会」「寿司屋食べ歩き」など様々な楽しそうなことがあります。

 でも、これらをやっていてお金を貰える人ってどんだけいます? 「好き」は仕事にならないんです。私の今の仕事は「編集」「コラム執筆」「企業広報のプランニング」「イベント・講演登壇」です。

 これはら「好き」かどうかと聞かれたら「好きです!」とは言えません。あくまでも「まぁ、苦痛じゃないし、やりたくないワケじゃないよね……」程度の感覚を抱いています。ライターから送られてきた原稿を編集し、誤字脱字等を直す時「うわーっ! ここの『は』を『が』に直したら違和感が払拭できた。いやぁ~、楽しいなぁ!」なんて思うことはない。

 昼寝、3DS三國志プレイ、ビールを飲んでいる時の「いやぁ、人生って本当にいいものですね」という水野晴郎的感覚はなく、あくまでも「あぁ、無事に記事出せたか。良かったよかった」というモードになります。これは「好き」を仕事にしているわけではなく、ある程度「向いている」「苦痛ではない」仕事をしているだけです。

 私が大学に入った時、1年生の初期の段階ですでに「公認会計士」「弁護士」「国家公務員」を目指す同級生はいました。彼らは大学の4年をかけてその仕事に就くべく努力をしていました。難関試験を受け、見事合格し、希望の職に就きました。

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