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撮り鉄、乗り鉄、模型鉄… 鉄道趣味にお金はいくらかかるのか?

 月々数万円の出費なら、学生がバイトをしながら楽しめるレベルだが、数百万円となれば、かなりの経済力と決意が求められる。一方、お金をなるべくかけずに楽しむ方法もある。

「時刻表で遊べば、お金はほとんどかかりません。鉄道紀行作家の第一人者である宮脇俊三は、時刻表を必ず発売日に買い、時には徹夜をしてまで“時刻表を読む”と述べていましたが、時刻表を開いて架空の旅のプランを練ったり、ミステリーのトリックに使えそうな乗り継ぎを探したり、面白い駅名を見つけたりと、楽しみ方は色々あります。地理に詳しくなり、地名にも精通すれば、社会生活でも役立つ場面はあるでしょう。

 ほぼお金がかからないのは“架空鉄”です。これは、現実には存在しない鉄道会社を妄想で作るもので、既存の路線図に“こんな鉄道もあったらなぁ”と、書き足す人、一から鉄道会社を作る人、そもそも実在しない地域に実在しない鉄道を走らせる人など、タイプは色々です。マニアックな趣味のようですが、鉄道好きで知られる女優の市川紗椰やお笑いコンビ『ダーリンハニー』の吉川正洋も架空鉄であると明かしています(吉川自身は「妄想鉄」と表現している)」

 架空鉄なら、お金がかかるのは紙と鉛筆代ぐらい。一口に鉄道ファンといってもそのジャンルは想像以上に幅広く、かかる費用も大違いのようだ。

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