台所では「毎日の食事作りに片付けと、台所で過ごす時間は長いのにイマイチ居心地が良くない」「少しでも家事がラクになるようにアイディアグッズを買い集めるけれど、すぐに使わなくなる」といった悩みが頻出する。それを解決すべく、料理のプロに“台所収納のコツ”と“本当に使えるもの”を聞いた。
台所収納や調理の時短などに詳しい、料理研究家でラク家事アドバイザーの島本美由紀さんは、台所作業を効率化するコツについてこう話す。
「作業がスムーズになるよう、私の台所は“ラク”になることを重視。同時に何品も作るため、ひとつの動きで完結できるよう心がけています。普通なら両手でやる動作も、片手でできる便利グッズを使えば、“炒め物をしながら”“レシピをメモしながら”など、手を止めずに進められます。
食材を取り出すのにあちこち動き回るのも時間のロスなので、冷蔵庫の近くにすべての食材を収納し、グループ分けして探しやすくする工夫も。小さなことを積み重ねると、大きな時短になりますよ」(島本さん・以下同)
野菜や作りおきのおかずは、保存袋に詰めて冷凍保存するのが収納のポイント。「金属製の本立てを使って袋を立てて収納すると見やすいです。中身や日付をテープにメモして貼ると、食べ忘れも防げます」
加えて、透明な収納棚の手前に色画用紙を入れ、スッキリ目隠しも良いという。「食品は近くにまとめた方が料理する時に動きやすいので、冷蔵庫の隣に缶詰や乾物を保管」