“高還元率”“裏メニュー”に沸いた昨年までとは打って変わって、今年6月からの法改正で「寄付金額の3割以下」「地場産品に限る」というルールが義務化された「ふるさと納税」。
期限となる年末が迫るなか「ボーっとしてはいけない」と言うのはふるさと納税のプロたちだ。選び方が大きく変わる中、逃してはもったいない返礼品とはどのようなものか。
新ルールですっかり熱を失った人は少なくはないが、高還元率を謳う返礼品がなくなったとしても確実に得するのがふるさと納税だ。その活用方法を指南するウェブサイト「ふるさと納税ナビ」編集長の内田綾子氏はこう話す。
「今までは“いかに還元率が高いか”という視点で返礼品を選んでいた方が多いと思いますが、今年は自分が本当に好きなもの、必要なもの、現地に行かなければ買えない特産品などから選ぶことによって十分お得になります」
量より質で選ぶ
返礼品の王道といえば「食品」だが、内田氏はこんな選び方を推奨する。
「とくに中高年世代には、“量より質”で選ぶことを勧めます。人気の食品を選ぶ場合、高還元率だからといって、大量の食品を持て余して無駄にしてしまうのでは意味がない。
届いた返礼品が想像していたよりもボリュームがあったり、かさばって収納に困ったり、一気に食べきれなくても冷凍庫がいっぱいで保存できない……そんな経験をしたことがある人は多いはずです」