プロゴルファーも経費が認められる範囲は大きい。
「遠征の交通費や宿泊費、遠征で着用する服やクリーニング代まで計上しますが、ゴルフ場の会員権購入費は経費になりません。グレーなのは、個人のラウンドレッスンの謝礼。相場は1日10万円程度ですが、その場での現金払いで領収書もないため無申告のプロは多いはず」(あるプロゴルファー)
角界のグレーゾーンを明かすのは、ある若手親方だ。
「力士がカネに無頓着な分、協会が先手を打って関取を給料制にして、懸賞金も税金を差し引いて支払われます。しかし引退後の年寄株の大半は領収書不要の裏のカネを使って億単位で取引されており、税務当局も常に気にかけているようだ」
芸能人・スポーツ選手と税務当局の激しい駆け引きは今日も続く。
※週刊ポスト2019年11月22日号