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被害者が語る職場のいじめのリアル 加害者に共通する傾向とは?

 課長からの仕打ちはミスの指摘に留まらず、Bさんの行動を監視するなど、さらにエスカレートしていく。

「もう一挙手一投足にケチをつけられているような感じでした。業務用のLINEの返信が遅い、もともとの営業予定にないところになぜいる、本当に営業先に行っているのか……など。しかも、課長が同僚に私の行動を逐一報告しろと指示していたようです。

 部長にそのことを報告しても『部下への指導の範囲』と黙認されました。ついには、課長に身に覚えのないことをでっちあげられ、私を犯罪者呼ばわりしだしました。これで、いよいよもう限界だなと。いいことは何もないので、退社しました」(同)

 Bさんは約3年もの間、いじめや嫌がらせに耐え続けた。その経験から“大人のいじめ”の特徴について、こう分析する。

「ずるく、長く細く生き延びたい人がいじめ加害者になりやすい印象です。全員が一生懸命働いている人間が多い企業では、陰湿ないじめはまず起きません。自分の地位や立場を維持しようとする他力本願の人が、いじめをする傾向がある気がします。そして、そのいじめは1回ではおさまりません。被害者が退職するか、加害者側に迎合するか、完全にはねのけるかでしか解決できない。本当に厄介です」(同)

 幼稚な大人のいじめの実態。何かおかしいなと思ったら、自分を守るためにも、早めに、そして社外に助けを求めることを意識したい。

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