「4、5円ならまあいいか」とレジ袋を買う人も
一方、有料化してもなおレジ袋を買っているという人もいる。30代の自営業の男性・Cさんは、こう話す。
「日々の生活の中で、レジ袋を使う機会は結構多いんです。スーパーやコンビニのレジ袋は部屋の小さなゴミ箱に装着して使うし、CDショップや書店などのちょっと厚手のレジ袋であれば、“バッグインバッグ”みたいな感じで、小物なんかを入れて運ぶために使うことも多い。何かと便利なので、4円とか5円ならまあいいかという感じで、結局買い物をするたびにレジ袋を買っています。ただ10円とかになると、さすがに買わなくなると思います」
さらに、よく通っていたお店がレジ袋を有料化したことで、その店の利用頻度が減ったという人もいる。40代の男性会社員・Dさんの話だ。
「近所の本やCDなんかも売っているレンタルショップなんですが、最近レジ袋が有料化されたんですよ。会計の際に、毎回『レジ袋は有料ですが、いかがなさいますか?』と聞かれるのが、ちょっと煩わしい。しかも、セルフレジの場合は、わざわざ店員を呼ばないとレジ袋を買うことができない。エコバッグを持ち歩かないのも悪いとは思うんですけど、いろいろと面倒くさいことが増えてしまった気がしていて、そのお店にはあまり行かなくなりました。レジ袋が有料化されたことを知らずに、レジで揉めているお客さんなんかもいて、あまりいい気分でもないですしね……。スーパーマーケットのように、レジの前に袋があって、それをカゴの中に入れるシステムだったら問題ないんですけどね」
レジ袋の有料化によってエコバッグを持ち歩くようになった人がいる一方で、レジ袋が有料化された店を避けるようになった人もいる。レジ袋に対する考え方は様々だといえそう。来年7月の全面的なレジ袋有料化までに、しっかりと利用者に対する周知を進める必要がありそうだ。