温かい鍋料理を食べたくなる冬が到来。中でもピリッと辛いチゲ鍋で、体の芯から温まりたいという人も多いだろう。そこで、2大定食チェーン『大戸屋』と『やよい軒』でこの冬に販売されているチゲ鍋メニューをマネーポストの外食グルメ担当記者Aが実食比較した。
魚介の旨味を味わう大戸屋のチゲ鍋定食
まずは、大戸屋がこの冬に期間限定で販売している『すけそう鱈とあさりのコク辛チゲ鍋定食』。価格は890円(税込み、以下同)、1食あたり556kcalだ。
公式サイトの説明文によると、〈唐辛子の辛味に、あさりと白身魚などの魚介エキスと味噌を加えてコク深く。食欲をそそる味わいです〉と、魚介の旨味と辛さが特徴の出汁になっているという。
具材は、揚げたすけそう鱈が2切れ、あさりが4つ、手作り豆腐、白菜、小松菜、しめじ、半熟卵。鍋以外には、ごはんと漬物がついてくる。記者Aは五穀ご飯を選択した。
「最初の一口は“おっ、辛そう”という印象でしたが、半熟卵の黄身をスープに溶かすことでかなりまろやかになります。全体的に魚介の旨味が強く感じられて、特にあさりの風味は結構主張しています。単調な味というよりは、いろいろな表情を持った味という感じでしょうか。辛さも激辛ではなく、まさに説明文の通り“コク辛”という感じです」(記者A・以下「」内同)
具材は、すけそう鱈、あさり、豆腐がメイン。肉は入っていない。
「すけそう鱈が2切れとあさり4個という具材は、少し物足りなさを感じるのは否めません。基本的には野菜がメインのお鍋という印象です。豆腐はとても柔らかく、後半はかなり崩れてきてスープと一体化します。具を楽しむというよりも、野菜と豆腐と一緒にスープを飲み干すようなタイプのチゲ鍋です」
スープはコクがあって深い味わい。ヘルシーかと思って五穀米を注文したが、雑炊にするなら白米も良さそうだ。