街中でワイヤレスイヤホン・ヘッドホン(以下、ワイヤレスイヤホン)を装着している人をよく見かけるようになった。とはいえ、まだまだ有線派も根強い。ユーザーたちはどんな選択をしているのだろうか。
20代の男性会社員・Aさんは、イヤホンは根っからの有線派で、使用する端末にもこだわるほどだ。
「スマホとタブレットは、iPhon6sとiPad Pro10.5を使い続けています。これ以降の端末だとイヤホンジャックが廃止されているからです。もちろん変換コードを使えば最新機種でも有線で聞くことができますが、面倒くさいので当分買い替えるつもりはありません」
30代の男性会社員・Bさんは、有線イヤホンからワイヤレスに替えてみたが、しっくりこなかったため、有線に戻したという。
「コードがからまって邪魔だったので、ワイヤレスイヤホンに替えましたが、有線イヤホンに比べて音質がイマイチ。同じ値段のものを買うなら有線の方が圧倒的に高音質で、コスパもいい。それにいちいちバッテリーの減り具合を気にして、やきもきするのも面倒くさい。モバイルバッテリーを持ち歩かないとヒヤヒヤするので、私には有線がいいですね」
音質と充電という理由を挙げたBさんだが、一番の決め手となったのは、“ある失敗”だったという。
「ワイヤレスイヤホンにしてしばらくした頃、満員電車内で接続がうまくいかなくて、アニソンがまあまあの音量でスマホのスピーカーから流れてしまいました……。この一件で会社帰りに家電量販店で有線イヤホンを購入。ワイヤレスは“危険”です」(Bさん)