そのほか、5G用のミリ波アンテナを製造する広東盛路通信科技(002446)など、アナリストたちの関心は、スマホメーカーよりも部品メーカーに向かっている。
政治的な要因で米中間の協業が制限を受けつつあるが、米中間に圧倒的な人口格差がある以上、中国の市場規模が米国を上回るのは時間の問題である。5G普及が逆転までの時間を大きく縮めそうである。
華為技術(ファーウェイ)は日本企業との取引拡大を目指しているようだが、これは日本の関連メーカーにとって大きなチャンスにもなり得る。5G時代に突入すると、企業も、投資家も、ますます巨大市場中国に注目するようになるだろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。メルマガ「田代尚機のマスコミが伝えない中国経済、中国株」(https://foomii.com/00126/)、ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(http://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も展開中。