●失策王
一方、圧倒的な存在感を示しつつも今年は落ち込んでしまった銘柄を「失策王」とした。前出・植木氏はソフトバンクグループ(東証1部・9984)を挙げた。
「投資先の米国のシェアオフィス大手、ウィーワークの経営悪化などでファンドに巨額の損失が生じ、孫正義社長自らが『今回の決算はボロボロ。真っ赤っ赤の大赤字』と言うほどの大失策で、後半戦の株価も冴えなかった」
球界では日本一に輝いたが、株価は対照的な結果だった。
●夏男
球界では8月に夏バテする選手が出るように、株式市場でも夏休みなどで投資家が閑散とする「夏枯れ相場」がある。そんな中でも活躍した「夏男銘柄」を挙げるのは、カブ知恵代表の藤井英敏氏だ。
「今年の夏枯れ相場では、ゲーム関連がテーマ株として持て囃され、enish(東証1部・3667)、KLab(東証1部・3656)、コロプラ(東証1部・3668)などはその中でも強い値動きを見せました」
※週刊ポスト2019年12月20・27日号