東京・日本橋兜町を本拠地とする“日経ヘイキンズ球団”が創設されたのは2016年とされる。日経平均が年初に5営業日連続の下落を記録し、あるネットユーザーが〈日経ヘイキンズ 開幕5連敗〉などと書き込んだことで広まった呼び名だという。今回はそれになぞらえ、2019年の日本株の上昇を牽引した銘柄をプロ野球のタイトル風に(勝手に)表彰しよう。
まずは打撃部門から。マーケットバンク代表の岡山憲史氏の協力のもと、東証1部=一軍で優秀な成績を残したタイトルホルダーをピックアップした。
●首位打者
年初の始値と11月末時点の株価を比較して上昇率が高かった銘柄を、1年を通じて打ちまくった「首位打者」とした。
見事トップに輝いたのは、企業のIR(投資家情報)とSR(株主情報)に特化したコンサルを手がけるアイ・アールジャパンホールディングス(東証1部・6035)だ。
「年初の1157円から11月末の4280円と、年間を通じた上昇率が269%に達しました。今期(2020年3月期)業績も大幅な増収増益予想となっており、急上昇する要素は揃っていたといえます」(岡山氏)
一方、最低打率となったのは、求人ポータルサイトを運営するキャリアインデックス(東証1部・6538)。年初から71%も値下がりする不名誉な成績だった。