年初に2万円割れでスタートしながら12月には年初来高値となる2万3000円台まで上昇した日経平均株価。好調な日本株市場を牽引した銘柄を、プロ野球のタイトル風に勝手に表彰しよう。ここではゴールデングラブ(GG)賞、カムバック賞、失策王、夏男を選出する。
●ゴールデングラブ賞
相場が軟調な局面でも安定して上昇した銘柄を“堅実な守備”として「ゴールデングラブ賞」に選出した。株式評論家の植木靖男氏が挙げたのは、ユニクロを展開するファーストリテイリング(東証1部・9983)。
「日経平均への寄与度が高い“日経ヘイキンズ”の主力選手で、1年を通じてバツグンの安定感を誇りました。利益を着実に積み上げ、失点をしない経営力はゴールデングラブ賞にふさわしい」
●カムバック賞
長く東証1部に在籍するも低調な成績が続いていた銘柄には、今季復活を遂げ「カムバック賞」に値するものもある。昨年、球界では松坂大輔が受賞したが〝兜町リーグ〟ではどうか。
日経CNBCコメンテーターでケイアセット代表の平野憲一氏はソニー(東証1部・6758)を挙げる。
「2000年のITバブル期に3万円を超える株価をつけたソニーは長らく低迷していましたが、今年3月の4500円台から12月には7000円台へと上昇。全盛期の活躍には及びませんが、PC事業の売却やテレビ事業の分社化など、プレースタイルを変えた新しい姿で結果を残した」