残された家族に負担をかけないよう、「供養は簡単に」と遺言を残す人も増えている昨今、墓の費用と手間の抑え方も多様化してきた。では、霊園に墓を建てる場合と、納骨堂に遺骨を収める場合、費用的にはどちらがお得なのか。
墓を建てる場合、永代使用料や墓石代、年間管理料などで一般的には150万~300万円ほどの費用がかかる。法要のたびにお布施や会食、引き出物などの費用も必要で、時間も手間も要する。
高齢化で墓の継承者が途絶えるなど社会問題となるなか、近年人気化しているのが納骨堂だ。納骨堂は、コインロッカー式のものや棚式、仏壇式などさまざまな形があり、費用も一般的に数万~数十万円と手頃。費用に年間管理料が含まれる場合も多く、墓と比べて管理に手間もかからない。
もともと墓地が見つかるまでの一時保管場所だった納骨堂。長寿時代、老後のお金を確保するためにも時代に合った故人の弔い方を検討したい。
※女性セブン2020年1月1日号