「2分に1人」──これは「宝くじで10万円以上の当せん者が誕生するペース」だ。全国自治宝くじ事務協議会が発表したデータによると、平成30年度(平成30年4月から平成31年3月までの1年間)に10万円以上の当せんが約31万本あった。これを1日あたりに換算すると853人で、実に2分に1人のペースで誕生している計算になる。
前々回の28年度は4分に1人、前回の29年度は3分に1人だったため、今回はさらにそのペースが早まっていることがわかる。
特に注目したいのが「10万円以上100万円未満」の当せん本数で、前回18万7000本だったのが今回は29万6000本に増えている。
この理由として、ジャンボ宝くじで10万円以上の当せん本数が増加していることや、1等の当せん金額を50万円や30万円に抑える代わりに確率をアップさせた「わんにゃんスクラッチ」が登場したことなどが挙げられるだろう。
ちなみに1億円以上の当せん本数は294本で、「30時間に1人」というペース。約1日に1人は億万長者が誕生していることになる。そんなに多くの億万長者が誕生しているのか疑問に感じてしまいそうだが、裏を返せば、当たったことを黙っているかたがほとんどだということかもしれない。