職場の忘年会に行かないことをSNSでハッシュタグをつけて「#忘年会スルー」と書く動きが出ているという。NHKのニュースでも紹介されたこの言葉は、忘年会に行きたくない若手社員たちの心理をよく表しているが、なぜ彼らは忘年会を避けたがるのだろうか。「その感覚は理解できる」という現在46歳のネットニュース編集者・中川淳一郎氏が考察する。
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このハッシュタグを見ると、いかに職場の忘年会が嫌われているかが分かります。代表的な怨嗟のパターンを見ると、以下7点に大別されるのではないでしょうか。
【1】つまらない上司の話を延々聞き続けるのがウザい
【2】楽しくないのに4000~5000円ほど払うのが嫌だ。業務の一環なのだから、せめて無料にしてほしい
【3】なんで酒飲まないのに酔っ払いに囲まれてお酌とかしなくちゃいけないんだ
【4】飲みたい人だけが行けばいい。全員参加は意味不明
【5】他にやりたいことがたくさんある
【6】飲むんだったら、気の合う相手がいい
【7】「飲みニケーション」は時代遅れ
いずれも「まぁ、そうだろうね」と納得できるものです。5ちゃんねるでも「忘年会に限らず飲み会なんてアホみたいな慣習だよな 社内で毎日顔合わす連中となんでわざわざ夜に自費で飲まにゃいかんのか」というコメントがありました。さらに、「社内の忘年会ならばまだしも、得意先(クライアント)もいるプロジェクトチームの忘年会は“苦行”」という声もあります。
分かります。忙しい年末の夜、散々自分のことを使い倒したりぞんざいな扱いをした発注主に、さらにペコペコしたりお追従を言い続ける時間を過ごすのは、確かに苦行ですよね。