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上司不在の会や忘年ランチ開催も 「忘年会スルー」時代の幹事の苦労

若手社員で「忘年ランチ」を提案

 若手社員の参加率を上げるため、とあるIT企業では仕事終わりの時間ではなく、勤務時間中に忘年会を開催した。発起人となったのは、20代の女性会社員・Bさん。自身が忘年会に感じていたモヤモヤがきっかけだったと語る。

「定時後に、半ば強制じみた忘年会を開催することに疑問がありました。また、とりわけ育児や家事がある人は参加率が低くなりがちなので、それもどうにかしたかった。そこで、今年は若手社員が中心となり、『忘年ランチ』を提案。上司も納得してくれたこともあり、すんなりと実現出来ました」(Bさん)

 いつもより少し長めの昼休みをとり、忘年会を開催した場所は、ディナーであれば1人数万円はくだらない有名イタリアンレストラン。

「ランチ帯は夜の値段と比べると、かなり割安。お昼を終えれば仕事に戻るので、2次会や3次会など、ダラダラすることがないうえに、飲みすぎるような心配もなく、充実した時間を過ごせました」(Bさん)

上司自ら企画も、参加せず

 自ら部署での忘年会を企画しながらも、参加しなかったのは、別のIT企業で役職に就く40代の男性会社員・Cさんだ。

「上司がいない方が、部下も緊張することなく楽しめるのではと考えて、予算だけ確保し、後はメンバーに任せました。宴席でいろんな若手たちとコミュニケーションをとりたいという思いもありますが、彼らが望んでいない以上、こちらも居場所が……(笑)。思えば私も、上司がいると酒の味がわからなかったものです」(Cさん)

 幹事側も様々な悩みを抱えながら、忘年会を開催しているようだ。

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