親子作業では親の気持ちを尊重
“親が物を捨てない”と、片付けを手伝う子供世代の愚痴をよく耳にするが、子供がぜひ理解しておくべきことがあると、大津さんは言う。
「世代により、物の価値観は大きく違います。親世代は“物は豊かさの象徴”。要不要を問わず、手に入れた物には心がつながっていて、思い入れがあるのです。一方、中年の子供世代は自分に必要な物を選び、エコロジー意識もある。さらに若い世代は“物を持たない生活”がスタンダード。
明らかな不要品で、子供たちは躊躇なく捨てられる物でも、親にとっては特別な思い入れがあったりします。無下に“捨てろ”と言われれば、人生をないがしろにされたような気持ちにもなるのです。気力、体力の面からも片付け作業をリードするのは子供ですが、親にとっては大切な物と向き合う作業。親の気持ちを尊重してあげましょう」
※女性セブン2020年1月2・9日号