出玉性能がマイルドになった「6号機」と呼ばれる新機種の時代が、本格的に到来しつつあるパチスロ界。この12月には、『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』、『アナザーゴッドハーデス -奪われたZEUSver.-』などといった人気の5号機が、ホールから姿を消している。パチスロに詳しいフリーライターの藤井夏樹氏が説明する。
「依存症対策などを目的として、パチスロの射幸性(ギャンブル性)は低下傾向。その一環としてパチスロの新機種の出玉性能に関するルールが改正され、昨年9月から『6号機』と呼ばれる機種が登場するようになりました。6号機では、出玉獲得の可能性が高くなるゲームの区間(有利区間)が最大1500ゲーム、一撃で獲得できる最大出玉が2400枚と制限されていて、その結果“大勝ちできない”ということで、あまり人気がないんです。
一方、5号機は基本的に設置から最大6年経過したら撤去しなくてはならないというルールになっているのですが、5号機の人気機種の多くが、今年から来年にかけてその撤去期限を迎えます。そして、特に人気が高かった『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』、『アナザーゴッドハーデス -奪われたZEUSver.-』は今年12月中旬で撤去期限。一部の地域をのぞいて、ホールから姿を消すことになっています」
人気の5号機が打てなくなった6号機の時代に、ファンたちはパチスロをどう楽しんでいるのだろうか。実際にパチスロファンに話を聞いた。
負けないために勝率を高める打ち方を研究
30代のフリー編集者の野村さん(仮名)は、比較的時間に融通がきく職業ということもあり、平日朝から夜までパチスロを打つことも少なくないという。
「去年くらいまでは、いわゆる“設定狙い”で打つことが多かったです。朝イチから入店して、高設定が入ってそうな台を打つというやり方です。よく打っていたのは、『バジリスク絆』や『ハーデス』などです」