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出玉制限の影響は? パチスロファンが模索する6号機時代の打ち方

1日1回1チャンスの遊び方

 6号機ではなかなか当たりは引けないが、1度引くと1000枚近くの出玉が見込めるというタイプの機種も多い。30代の女性会社員・広瀬さん(仮名)は、そういった機種を1日1回打つという遊び方を実践している。

「私が好んで打つのは『Re:ゼロから始める異世界生活』という機種です。ほぼ毎日、チャンスゾーンを1回引くまで打って、そこで当たらなければやめるという打ち方をしています」

『Re:ゼロ』は、チャンスゾーン中に3回の抽選をパスすると“AT”と呼ばれる状態となり出玉が獲得できるという機種だ。前出の藤井氏はこう話す。

「『Re:ゼロ』のチャンスゾーンの出現率は、設定1で約1/523、設定6で約1/333とされています。つまり、数百ゲーム回せば1回はチャンスゾーンに到達すると考えられる。もしもATに入れば、期待枚数は1300枚とも言われているので、単純計算で2万5000円くらい返ってくることになります。ただ、ATに入れるのはそう簡単ではありませんが……」

 その“期待枚数1300枚”を求めて広瀬さんは毎日『Re:ゼロ』を打っているというわけだ。

「6号機は出玉制限があるので、投資額が多くなると、その分を取り戻せなくなる可能性が高くなってしまう。だから、投資を少なく抑えるために、“1日1チャンスゾーン”という打ち方をしているんです。実際にATに入れば、それなりに勝てることも多いです。でも、トータルで見ると、ほぼ当たらずに帰ることがほとんど。正直、全然勝てないです」(広瀬さん)

過渡期ならではの苦労

 3人のパチスロファンが6号機時代に対応すべくどう打ち方を変えているかを紹介したが、いずれも“勝つ”という点ではかなり苦労している模様だ。

「単純に5号機に比べて、出玉性能が下がっているので、勝てないというのは当然のことです。それと同時に6号機の時代になってそこまで時間が経っていないということもあり、メーカー側もまだ“熟れていない”んですよね。つまり、ファンは5号機時代の面白さを求める一方で、6号機ではそれが実現できないわけで、なかなか期待に応える機種を生み出せていないということです。それはもう“過渡期”にあるので仕方ない部分ではあると思います。

 ただ、今後ファンが徐々に6号機に慣れてくると、そのなかに面白いポイントを見つけるようになるはずで、そこをメーカー側が研究していけば人気の高い機種を生み出すことはできると思います。だからといって、それが“勝てる機種”になるかどうかは別ですが、“愛される機種”が出てくるのは、そう遠くはないと思います」(藤井氏)

 パチスロ業界にとっては、もう少し厳しい時間が続きそうだ。

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