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「動画疲れ」した人たちが行き着いた音声コンテンツの魅力

 すると聴くものは自然に話が面白いような、ラジオ的もしくは雑談系のYouTuber、声がいいVTuberに絞られて、スッキリ。ラジオも最高です。昼間はニュースで情報を、夜は芸人さんの番組で笑ってリラックス。勉強も捗り、生活の質がよくなったことを実感しています」(Aさん)

 音声中心にすることで時間的に余裕が生まれただけでなく、金銭面でもメリットがあったという。

「僕のスマホは、もともと通信量の制限がシビアな契約プランで、多くなるとけっこう負担も大きくなる。動画コンテンツを精査したことで通信費もぐっと下がり、これまでは随分“見なくてもいいもの”を見ていたんだなと実感しました」(Aさん)

 30代の男性会社員・Bさんは、動画コンテンツの多さに疲れてしまったと明かす。

「僕が大学生のころは、YouTuberやニコニコ動画が物珍しくて、どんなものでもそれなりに楽しかった。また、昔は無料で見られるんだからと質は気にしなかったのですが、動画が乱立して、玉石混交という状況になると、どうしてもお金をかけたようなものばかりが目立ち、そちらに目が行く。いくら無料でも、面白くないと損した気分になることも多くなりました」(Bさん)

 動画に対して目が肥えてしまったBさんも、音声コンテンツに移行しつつあると話す。特に気に入っているのは音声による読み上げだという。

「通勤のときに、オーディオブックか音声ニュースを聴いています。動画を見るだけでなく活字を読むのも億劫になっているので、こんないいサービスはない。特にオーディオブックは、テキストを読み上げる人にもこだわるようになりました。私の場合、テレビを見なくなってネット動画を見るようになり、それも飽きてしまい、今は音声コンテンツが魅力的だなと感じます」(Bさん)

 最近では音声スピーカーも徐々に普及し始めており、あらためて音声コンテンツの魅力が再認識されている。「radiko」登場でラジオ人気も復活するなど、情報収集には「見るコンテンツ」だけでなく「聞くコンテンツ」もユーザーの選択肢に上がっているようだ。

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