20代の女性会社員・Bさんは、できれば結婚後はあまり働きたくないと考えており、年収が高い男性と結婚したいというのが本音だ。都内の女子大卒で実家暮らし、中堅企業で正社員事務職として働いている。
黒髪ロングに薄化粧、まじめで大人しそうで、いかにも育ちの良さそうなふんわりとした印象のBさんだが、結婚の話になると目の色が変わった。父親は大手企業出身、母親は専業主婦という家庭で育った彼女は、そうした“普通”の家庭を作りたいという。
「事務職の一般職なので、今の会社にずっといる選択肢はありません。『総合職にならないか』と打診を受けたこともありましたが、将来を考えると全国転勤は厳しいので、断りました。それに子育てと仕事の両立に苦労する上司を見ていると、結婚した後もずっと仕事を続けるのは無理だなと。
お金がすべてとは言いませんが、お金はあるならあった方が、人生の災難やリスクを避けることができます。年収600万~800万円くらいの男性を希望しています。大手企業の社員であれば“普通”だと思うので、20代のうちに、絶対つかみたいと思っています」(Bさん)
Bさんは清純そうな外見とは裏腹に、“男ウケ”の研究に余念がない。現在も2~3人の男性と同時並行で婚活を進めているという。
「3人くらい同時に進めないと、効率が悪い。学歴や容姿はあまり気にしません。高年収で偏屈ではない性格かどうかだけが大事です。婚活ではファッションやメイクをあまり完璧にせず、ちょっとダサめだけど気が利く女の子を演出しています。まじめな理系男性を狙っているので、これでいいんです。できれば都内在住がいいですが、最悪は地方でもアリ。“普通の家庭”を手に入れたいので、頑張ります」(Bさん)
それぞれの“普通”の条件には、その人なりの考えがあるようだ。