70歳までは働くのが当たり前、あるいは75歳になっても働くのがこれからは当然なのかなァ……なんて悲観的になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、別に政府の方針やらメディアの煽りに乗る必要はありません。そこそこ生活できる目処が立ったら、自分にとって心地よいところで仕事なんてやめていいんです。
これまでの人類史で75歳になるまで誰かに仕えて働く、なんてことってありましたか? 自営業やら職人だったらさておき、雇われ人が75歳まで働くのは異常。
私の場合は極端ではありますが、とりあえず一旦47歳でセミリタイアをし、そこからはたしてどんな人生が待っているか、そこらへんを実験したいと思っております。そして、2020年1月から8月まで、僥倖なことに仕事をくださる方々には最大限貢献したい。そんな2020年年初の思いでございます。仕事がキツかったら別に40代で辞めてもなんとかなるんじゃないの? 的なことも今後考えていきます。
◆中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう): 1973年生まれ。ネットニュース編集者/PRプランナー。一橋大学卒業後、博報堂入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『ネットのバカ』(新潮新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。