住民票がコンビニエンスストアのマルチコピー機で取れるなど、さまざまなメリットがあるマイナンバーカード。しかし、発行に手間がかかるせいか、現在、国民の約14%しか持っていない。
そこで政府は、キャッシュレス決済普及とマイナンバーカード普及のため、今年9月からマイナンバーカードのID(以下、マイキーID)と、キャッシュレス決済サービスをひもづけてからキャッシュレス決済をすると25%のポイントが還元される方向で検討を進めている。ポイント還元の上限は5000円分の予定。最大2万円の買い物で5000円分のポイントが付与されるとみられている。
「現状、ひもづけられる決済は、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、Suica、nanacoなどが検討されているようです」(ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん)
ただし、マイナポイントをゲットするには、準備が必要。まずはマイナンバーカードを作ったうえで、「マイキーID」を設定する。キャッシュレス決済のアプリにマイキーIDなどを登録したうえで買い物をすれば、ポイントがもらえる。ポイントは、スーパーなど、キャッシュレス決済が使える店で消費できる見込み。
マイキーIDの作り方
マイナンバーは、全国民に割り振られており、すでに各自に郵送されている「通知カード」に番号が記載されている。マイナンバーカードとは、申請しないと発行されない顔写真入りカードのこと。このカードは、郵送はもちろん、スマホやPC、証明写真用写真機から申請でき、約1か月でカードの引換券が送られてくる。