2019年12月5日に労働組合の京都総評が発表した「月48万円問題」が話題を呼んでいる。
傘下の組合員や家族にアンケートを取り、生活実態と所持品を調べて“普通の生活”の費用を算出した結果、夫婦と子供2人の家族が京都市内で暮らした場合、30代なら税・社会保障費込みで月48万6900円が必要だと判明したのだ。また、40代なら54万9800円、さらに50代では70万7500円が必要だという。
この時、子供は私立幼稚園で小中高は公立、親が50代の時、長男が地元・京都市内の私立大学に進学するという想定だ。住まいは43~50平米の賃貸マンションで、家賃は6万1000~6万7000円というから、特に贅沢しているわけでもない。ごく一般的な家庭をモデルにしている。
こんなにかかる生活の出費を抑えるにはどうすればいいのか。まずは簡単にできる節約術から、すぐにでも始めたい。
エアコンの設定温度を1℃下げる
夏には「室温を28℃に」とさんざん言われてきたエアコン。ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんは、「実は冬の方が大きな節約になる」と話す。
「暖房の設定温度を21℃から20℃に下げるだけで1シーズン約1170円の節約に。夏の冷房を27℃から28℃にする場合は1シーズン約670円なので、夏に1℃上げるよりも約500円もお得です」(花輪さん)
さらに、暖房をつける時間を1時間短縮すれば、約900円も節約できる。