「1ぱちで遊ぶ最大の理由は、以前のように大勝ちができなくなくなっているから。単純に出玉スペック的にマイルドな機種が増えてきて、4ぱちでも5万円とか10万円とか、大きく勝つことが減っているんです。たとえば2万円くらい使ってしまうと、なかなか取り戻せる気がしない。
あるとき、気がついたらコンスタントに2万円ずつほぼ毎回負けている状態だったんです。これじゃあいつか破産してしまうと思ったのですが、かといって、“パチンコを打ちたい”という欲はある。だから、とりあえず負けをできるだけ減らすことを優先して、4分の1のお金で遊べる1ぱちを選んでいるというわけです」(Aさん)
そんなAさんだが、1ぱちをメインで打つようになってから、“勝ちたい”という欲にも変化が出てきたという。
「1ぱちだと必死になって出玉をゲットしても、1万円勝てれば超ラッキーっていうレベル。基本的に勝ちを狙うということはあまりなく、できるだけ少ない投資で、長い時間遊べるかどうかが重要という感じです。使うお金はマックスで1万円と決めていますが、基本的には5000円以内でやめるようにしています。ギャンブルというよりは遊びで、ゲームセンターに近いと思います。出玉を交換してやめることよりも、全部使い切ってやめることのほうが多いので、基本的には負けが多い。勝つに越したことはないですが、負けてもあまりヘコみません」(Aさん)
30分の空き時間を5スロで潰す
「時間つぶしで5スロを打っている」というのは、30代の男性会社員・Bさんだ。仕事の合間や待ち合わせまでに時間が空いたときに、5スロを打つという。
「次の予定まで30分くらい空いていて、特にやることがない時などに、5スロを打ちます。まさに時間つぶしで、少ない投資でちょっとでもプラスになればラッキーくらいの軽い気持ちです。仮に高設定台のような挙動を見せても、5スロであれば粘ろうとも思いませんしね。短時間で打つには丁度いいと思います」
パチスロの場合、“高確率状態”や“チャンスゾーン”などというものがある。本来、そうした状態に入ると、“打ち続けないともったいない”ということになる。前出・藤井氏が説明する。
「一部の機種では、ボーナスが当たりやすい状態や、高確率でボーナスの抽選が行われるゲーム数というものがあります。そういった状態の場合、そこですぐにやめてしまうと、せっかくの当たりを逃してしまう可能性が高い。また、高設定台であれば、長い時間打ち続ければ、その分プラス収支になる可能性も高くなるので、基本的にはやめないほうがいい。だから、時間に余裕がない時は、パチスロはあまり打たないほうがいいというのがセオリーとされているんです」