業界の置かれた状況は厳しい。4月からは、不特定多数の人が出入りする公共の場での喫煙が禁じられた「改正健康増進法」が施行される。パチンコファンの喫煙率は高いと言われ、法律の施行と同時に客離れが加速する懸念が業界内で囁かれている。
今後、既存のパチンコ店はこうした禁煙化の流れを逆手にとった策を取るのではと小川氏は見る。
「パチンコホールのほとんどは喫煙できるスペースを作ります。法律施行後は外でタバコを吸える場所がどんどん少なくなるなか、喫煙者に喫煙スペースを提供することで、新規ファンが増える可能性もある。地域社会の居場所という役割強化こそホールの生き残り策かもしれません」
パチンコ店は非喫煙者にとっても喫煙者にとっても居心地の良い「サードプレイス」に変わろうとしている。
※週刊ポスト2020年2月7日号