中国・武漢発の新型コロナウイルスは世界中を混乱に巻き込んでいるが、春節の時期と重なったことで中国人観光客が日本に大挙して押し寄せたこともあり、ドラッグストアやコンビニではマスク不足の事態になっている。そんな中、オークションサイトやフリマアプリでマスクが高額で転売されていることが話題になっている。この状況を見て、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が感じたことを綴る。
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来日した中国人観光客が日本でマスクを“爆買い”して買い占めることについては「お前らの国の衛生状況が悪いのに、なんで日本でマスク不足を起こすようなことをするんだよ、ボケ。外国に迷惑かけるんじゃねーよ」と正直思います。これから花粉症のシーズンがやってきて多くの日本人がマスクを必要とする中、ただ単に遊びに来たような外国人が自国民の生活に悪影響を与えるのは正直腹が立ちます。
国に帰った後、色々大変であろう彼らの心配にも理解はできますが、もっと腹立たしいのがオークションサイトやフリマアプリで高額転売をする日本人です。ネット記事には〈今日も無い…“マスク難民”困惑「あまり呼吸しないようにします」 ネットには定価405円→1万500円〉(東海テレビ・2月5日)というものもありました。
オークションサイトを見ても、とんでもない値がついたマスクが多数出品されているのですが、心底情けなくなります。今回、武漢からチャーター機で帰って来た邦人が検査を拒否したり、役人に罵詈雑言を浴びせる様子が報じられたことで、「中国的考えに染まったのでは?」などと言われ、中国人の民度の低さがネットでは多数指摘されました。
しかし、十分日本人だって民度低いですよ。なんで、困っている人が大勢いる時にマスクを大量に購入し、高額で転売しようなんて考えるのですかね。漫画『北斗の拳』に登場するレイのように「てめえらの血はなに色だーーっ!!」と言いたくなります。
公共の利益を考えるよりも己の小遣い稼ぎを最優先する連中がこれほどまで多いとは、本当に呆れました。当然さもしい連中はこの世に大勢いることは理解できていますが、今回のコロナウイルス騒動で、人間がいかに醜い存在かがよーく分かった気がします。