グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏はこう指摘する。
「複数の宿泊予約サイトを一元管理する『TEMAIRAZU』を運営する手間いらず(2477)も注目でしょう。
また、五輪で海外観光客が押し寄せるタイミングで英会話を学びたいとの需要も増えており、オンライン英会話最大手のレアジョブ(6096)も期待できます」
観光客の増加に伴って、「運輸関連」の好調も期待できる。株式評論家の植木靖男氏はこう見る。
「成田空港と東京を結ぶ京成電鉄(9009)や東京―大阪間の大動脈となる東海旅客鉄道(JR東海・9022)は、五輪前の高値で利益確定を狙いたい銘柄です。西武鉄道に加え、プリンスホテルも展開する西武ホールディングス(9024)も注視したい」
パブリックビューイングにも注目
平和の祭典の安全を守る「警備関連」も上昇が期待できる。
「テロ対策などでフル稼働となるセコム(9735)、ALSOK(2331)、CSP(セントラル警備保障・9740)などは五輪後に需要が落ち込むので、五輪前の高値圏で利益確定を狙いたい」(平野氏)
高倍率のチケットを入手できず、各地で開催されるパブリックビューイングに参加して観戦する人も多いだろう。
「パブリックビューイングで会場に設置される大型ビジョンの製造会社は妙味がある。中でも、ヒビノ(2469)はモーターショーや万博などにも大型ビジョンを提供した実績があります」(戸松氏)
※週刊ポスト2020年2月21日号