首都圏住民にとって、「鉄道」は日々の生活に欠かせないものだ。毎日のように利用する路線や駅には愛着がわくが、その一方で重要なライフラインゆえに「なんでこんなに不便なんだ!」と、イライラが募ることもしばしば。
たとえば、千葉ニュータウンと都心をつなぐ北総線。代表的な駅には新柴又、矢切、東松戸、新鎌ケ谷などがある。利用客からは「運賃が高すぎる」と非難囂々だ。
印旛日本医大からの初乗り運賃は303円(ICカード利用時)。これだけでも高い印象だが、京成高砂まで乗ると821円にまでハネ上がる。
印旛日本医大から東京へ行く機会が多いという60代男性が言う。
「京成線や都営浅草線への直通電車で東京へ行くと、片道で1000円、往復2000円以上はかかってしまう。年末年始や行楽シーズンには1000円で乗り放題の一日乗車券が発売されるが、できればいつでも買えるようにしてほしい。
子供たちは定期券を利用しているが、こちらの料金も高いですね。何とか値引きしてもらえないか」
こうしたユーザーの不満をあらためて北総鉄道株式会社に伝えたところ、「弊社にお問い合わせいただいた利用者の方のご意見には直接お答えしております」(企画室)との回答だった。
※週刊ポスト2020年2月28日・3月2日号