実際に繰り上げ受給の申請をするには注意が必要だ。まずは、通常どおり65才から受給した場合の金額を把握し、その上で、老後の暮らしにいくら必要で、いくらもらえるかを計算しておく。老後のライフプランも含めて金額を確認してほしい。
繰り上げ受給は、自分で請求しないと受け取れないことがポイント。受給開始を希望する年齢になったら、自宅に届いているはずの「年金請求書」を持って年金事務所に出向いて「老齢厚生年金・老齢基礎年金支給繰上げ請求書」に必要事項を記入し、ほかの必要書類とともに提出しなければならない。
「『繰上げ請求書』が受理されると、翌月から自動的に支給開始となるので、繰り上げを希望する1か月前までに申請する必要があります。必要書類の準備まで含め、3か月くらい余裕を見るといいでしょう」
年金は豊かなセカンドライフの命綱だ。人任せ、国任せにせず、自分自身で“得する受け取り方”を徹底的に研究してほしい。
※女性セブン2020年3月5日号