給料日やお昼時になると、ATMに多くの列ができるのは見慣れた光景だが、そんな光景の中にもBさんのストレスがあったという。
「後ろにたくさんの人が並んでいるのがわかっているはずなのに、何件も振り込み、長々と記帳、列に割り込み、終いにはカバンの整理までしている人までいて……本当にマナーがひどい。今はネットバンキングを使えば簡単に振り込みもできる時代なので、もっと積極的に利用してほしい」(Bさん)
40代の男性会社員・Cさんは、かつてキャッシュカードを紛失した経験から、ATM頼りは危険だと感じたという。かつては現金主義だったが、現在は分散することを念頭に置いていると話す。
「ずっと現金主義でしたが、いざお金を下ろす手段がなくなると、Suicaやクレジットカードも合わせて持っておくべきだと思い知らされました。肝心の通帳と印鑑がすぐに見つからず、当座は消費者金融のキャッシングでしのぎました……。それ以来、現金とキャッシュレスを半々くらいで生活しているので、ATM利用は以前より減りました」(Cさん)
ずっと便利だと思っていたけれど、徐々に存在感が薄れてきているATM。このまま「ATM離れ」は加速していくのだろうか──。