中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

コロナ収束後の日本社会の働き方はどう変わるか

 そうした点を踏まえて、将来的な働き方や企業の姿がどうなるのか、いくつか予想してみましょう。

【1】咳が出るだけで休んでもいい
→これまでは「そのぐらいで休むなんてたるんどる!」と言われたものが「休め、休め!」となる

【2】「対面で」「顔合わせ」が無駄なものだと理解される
→意思疎通は別に会わないでもできる、という意識の浸透

【3】無人化、自動化導入の気概が高まる
→無人レジ、自動運転等へのニーズが高まると見た企業の技術革新が進む

【4】「我が社はこう決めました」が理解される
→これまでは「それは困ります」と言われていたものに対し「我が社の方針はこうです(キリッ)」と言えるようになる

【5】雪や台風なども含め、全般的に無理をしなくなる
→「会社にいることがとにかく大事」的価値観の終焉

【6】“お客様は神様です”意識の減退
→従業員あっての企業なので、客はあくまでも「サービス受益者」と位置づける風潮が高まり、行き過ぎた“お客様は神様です”の考え方が時代遅れになる

 企業にしても、合理主義を突き詰めたら「定時」という概念さえぶっ壊れるかもしれません。私自身、フリーランスで仕事をしていると、「定時」がいかに無意味かは完全に分かっています。といったわけで、今回のコロナ騒動はこれまでの無駄を洗い直す良い機会になったかもしれません。というか、そう考えるしか救いはない。

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