『今年初めてスマートフォンを持つ子どもの親に関する意識調査』(MMD研究所の2020年調査)によれば小学生の約40%がスマホを持っているのが実情だが、それに伴い、トラブルに悩む親も増えている。
「小3の息子にスマホを与えた翌月、40万円ものクレジットカード請求が! 原因は子供のゲーム課金でした(泣)」(43才・パート)
無料のゲームアプリにはたいてい、お金を追加で払うことで、ゲームを有利に進められる課金制度が設けられている。スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんが解説する。
「ゲーム上では、あえてお金を“円”などで表示しないため、金銭感覚が失われやすいんです。子供ならなおさら。クレジットカード情報を登録した親のスマホアカウントを、子供のスマホでも共有していると、2クリック程度で簡単に数千~1万円単位の課金ができてしまいます」
防止するには、子供専用のアカウントを作り、そこにはクレジットカードを登録しないこと。または、クレジットカードの自動請求機能を解除することなどだという。
さらに、親が気づいてあげなければいけない問題もある。
「小6の娘がいじめで不登校に。先生に相談したところ、仲間外れにされている様子はなかったといいます。でも調べてみたら、LINEのグループから外されていたんです」(38才・パート)
無料でメールや通話ができるアプリ「LINE」。気軽にメッセージを送り合えるため、友人と深い人間関係が構築できるメリットはあるが、その一方で、LINE内でのいじめは確かに増えているとして、鈴木さんはいう。
「いじめの温床になっているのは、複数人で会話ができる『LINEグループ』。ターゲットの子は、この中で無視されたり、グループから外されます」