子供にスマホを持たせる家庭も増えたことで、様々なトラブルが生まれており、親世代の心配は尽きない。SNSにアップした写真から、様々な個人情報が流出することも少なくない。
「中3の娘が写真を投稿するSNS『Instagram(以下、インスタ)』に顔写真などをアップしています。これって大丈夫?」(38才・主婦)
インスタには、思い出に残る写真を投稿し、それを見た多くの人から称賛を得ることで、自己肯定感が得られるというメリットはあるが、写真投稿がゆえの危険性もある。スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんが語る。
「写真にはさまざまな情報が詰まっています。例えば、顔写真の瞳に反射された風景から、自宅が特定されたケースもあります。自宅付近の風景などもっての外で、電柱やマンホールなどから簡単に自宅が割り出せます。“旅行に行ってきまーす”といった類の投稿をしたその日に空き巣被害に遭ったという家庭も少なくありません。自宅の鍵が写り込んでいれば、それをもとに鍵も作れるんです」
ピースをした写真から指紋を復元し、指紋認証のロックを解除された例もある。
「正面からの顔写真、部屋の中、家の周りの風景などは、アップしないように注意してあげてください」(鈴木さん)
画像を消しても、一度でも誰かに保存されてしまえば、ネットの世界から完全に削除はできない。リスク回避が何より大切なのだ。
※女性セブン2020年3月12日号