その影響は、学習面にも及ぶ。
「学校の授業は教科書の勉強を最後まで終えることなく中止になり、その後のフォローがあるとは聞いていません。塾や図書館にも行けないので家で勉強するしかないですが、こっそり部屋を覗くと、子供たちはスマホで動画を見たりゲームをしたり。こんな状態でストレスをためてもよくないから“勉強しなさい”と厳しく言えなくて…」(42才・主婦)
共働き夫婦の場合、子供をひとりで家に残すことになるだけに「もし大きな地震など災害が起きたらと、とにかく心配」(40代会社員)と、不安に襲われる人もいる。
「政府が『保育施設は原則開所』というので、私の勤める保育園は変わらず開いています。ですが正直、自分の子供のために仕事を休みたいのが本音。でも、保護者たちからは“先生は休まないでほしい”と泣きつかれて…。毎朝、後ろ髪を引かれる思いで、子供を残して家を出ています」(30代保育士)
実際、子供の面倒を見るために仕事を休むという選択をする母親もいる。しかし、そうした休業が続けば、家計を逼迫することになる。厚労省は3月2日、休校に伴い保護者が仕事を休んだ場合の賃金補償制度の概要を発表した。しかし、実際に働く母親たちは悲観的だ。
「パート勤務の私にも本当に充分な補償金は支払われるのでしょうか。子供に万一のことがあったらと思い仕事を休んでいるので、いまの収入はゼロ。それどころか、パートの身で休み続けると、仕事そのものを辞めざるを得なくなるのではと不安です」(40代パート勤務)
※女性セブン2020年3月19日号