「外に出る時はマスクをして感染に警戒して、会社に行っても在宅勤務している人間が増えていて今まで通りに仕事が進まないストレスをただでさえ抱えているのに、家でもこれか!」
母親もこぼす。
「気晴らしに外に出かけようにも、子どもを遊ばせられるようなところはどこも休業だし、外出できる分、夏休みのほうがよかった。いくら感染防止とはいえ、遊びたい盛りの子どもをいつまでも家に閉じ込めておくのは限界がありますよ」
夫に子供の面倒を任せたらカップ麺ばかり
家庭内ストレスがたまっているのは、この家だけではない。都内在住の40代女性は子どもの面倒を見るために「在宅勤務」に切り替えたが、小学4年生の長女にこんな口をきかれたという。
「会社や取引先と電話でやりとりしながらパソコンで仕事をして、子どもの昼食とかも用意して、思ったより忙しくしていました。それでもちょっとした合間にスマホのゲームで息抜きしていたら、子どもが『なんだ、遊んでんじゃん』と言ってきたんです。いや、だからこれは仕事の合間で、などと説明しても『だったら私も遊ぼう』と言い張る。なんかいちいち面倒臭いですよ」
また別の30代女性の話。
「お互いに仕事しているから、小学生の子どもの面倒を交代でみようと夫と話し合って、どちらかが必ず家にいるようにしました。ただ夫は料理がまったくといっていいほどできない。私が出社前に昼食を作れるときはいいんですが、どうしても時間がないときに任せたらコンビニでカップラーメンとかばっかり。そんなのが毎日続いたらたまったもんじゃないから、結局、私は昼食だけ作りに家に帰るようにしました。役立たず! こんなダンナ、いらねえって!」
塾も休校となっているが、パソコンなどを介した「オンライン学習」ができるところも増えている。都内の40代女性はパソコンを子どもに託し、子どもも楽しんでいるようで安心したのも束の間……。