小学生の息子とともにカードゲームを遊んでいるのは、30代の男性会社員・Bさん。
「遊んでいるのは、私自身が小学生の頃に遊んでいたゲーム。子供が自然に興味を持ったことから約20年ぶりに再開し、一緒に遊んでいます。親子2人で参加出来る大会もあり、休みの日は親子で準備のために知恵を出し合う日々。おかげで、家庭内での会話は増えています」(Bさん)
一方20代の男性会社員・Cさんは、やはりしばしば大会に参加していたが、新型コロナウイルスの流行以降、予定した大会がすべて中止になってしまった。そのため、新しい遊び方を模索する日々だと明かす。
「顔をつきあわせて戦うので、ゲーム友達の存在が欠かせない。直接会えなくなったので、SNSを通じて対戦相手を募集し、Skypeなどのビデオ電話サービスを使ってオンライン対戦しています。対面の臨場感はありませんが、当分はこのような遊び方をせざるを得ない。それはそれで新鮮です」(Cさん)
トレーディングカードゲームは子供だけでなく大人のファンも少なくない。アナログであるがゆえの制限は多いものの、その魅力を理解する根強いファンに市場が支えられているようだ。