ゲーム雑誌『電撃PlayStation』が、3月28日発売号を持って定期刊行を終える。攻略サイトやSNSなど、ネットでの情報収集が一般的になった今、ゲーム雑誌や攻略本はその役割を終えつつあるのだろうか。ゲーマーたちの声を集めた。
30代男性会社員・Aさんは、かつてゲーム雑誌や攻略本を購入していた時期もあったが、もはや紙媒体でゲームの情報を追うことはなくなったと話す。
「以前はゲームタイトルを雑誌で知って、攻略本が発売されるまでは雑誌で小出しに出てくる攻略情報を追いかけていく感じでした。ゲーム雑誌を読んでいると、有名ではないけれど名作ゲームに出会えることもあって、攻略情報はもちろん、特集されるゲームにクセがあって面白かったです。
ただ、かつてはゲームの発売と攻略情報の供給にタイムラグがあっても十分楽しめましたが、最近のゲームは、更新されてすぐに新たなシナリオが追加されるといったことも多く、雑誌だと攻略情報が追いつかない。速報性という意味では、攻略wikiやSNSなどには勝てないんです。しかもネット情報ならタダですし」(Aさん)
最近はAさん自身も攻略サイトを見る機会が多くなった。そうしたなかで雑誌や攻略本ならではの魅力に気づいた面もあると明かす。
「美麗なイラストやキャラ設定資料、シナリオ考察、小ネタも含まれていて、“辞書”としても機能する分厚い攻略本の魅力にあらためて気づかされました。振り返ると、読み物として、何度も読み返していた時期もありました。こういった楽しみ方は、やはり紙媒体ならではですよね」(Aさん)