とはいえ、暗い話題ばかりということではない。初動で50万枚を売りあげるシングルCDが出ている時には景気が拡張局面となる傾向がある。2020年はジャニーズ史上初となる同時CDデビューを果たしたSixTONESとSnow Manのデビューシングル「Imitation Rain/D.D.」とAKB48「失恋、ありがとう」がミリオンセラーを達成したほか、日向坂46の「ソンナコトナイヨ」、乃木坂46の「しあわせの保護色」が初動で50万枚を超えてきている。
もし、新型コロナウイルス禍がなければ、景気は消費税増税の一時的落ち込みから持ち直したかもしれない。エンターテインメント業界は自粛要請で厳しい環境に置かれるが、ポジティブに捉えられるニュースが皆無というわけではないのだ。
新型コロナウイルス禍では、感染拡大防止と人命を救うことが最優先で、経済面へのダメージは止むを得ないと宅森氏は言う。
「1日も早い治療薬とワクチンの発見・開発で、人々に安心感が生まれる状況を期待したい」(宅森氏)