Aさんが特に気になっていたのが、他の客との距離感だという。
「パチンコ店が、ことさら衛生的に問題があるとは思わないんですが、やはり他のお客さんと少々距離が近いかなと思います。あと、マスクをしていないお客さんが多いのも気になりました。自分はマスクをしていても、誰かがウイルスを撒き散らしているかもしれないと考えると、ちょっと怖い」(Aさん)
また、4月1日からは改正健康増進法が施行され、ホール内での喫煙が原則禁止となった。非喫煙者であるAさんはこう話す。
「パチンコ店の禁煙化は歓迎していました。お店がタバコ臭くなくなれば、快適になって、もっとパチスロを楽しめるんじゃないかと期待していたんです。でも、禁煙になってホールの空気がきれいになるメリットよりも、新型コロナウイルス感染の恐怖のほうが大きい。今回の騒動をきっかけに、パチスロからは足を洗うことになりそうです」
パチンコ業界は岐路に立たされた
新型コロナウイルスの影響が大きいパチンコ業界。今後はどうなっていくのだろうか。前出・藤井氏が語る。
「少なくとも緊急事態宣言の対象地域では、5月上旬まで営業しないでしょう。それ以降も新型コロナウイルスの感染拡大が終息するまで、通常営業に戻るのは難しいでしょう。大手チェーンであれば経営的には持ちこたえるかもしれませんが、中小規模のパチンコ店は存続の危機にあると思います。