新型コロナウイルス禍のなか、SNSやLINEのグループ、そして会議やネット飲み会にも使えるZOOMなどが、人と人の縁を繋ぐことに役立っている。しかし、こうしたツールを使うことにより、「人間関係が崩壊したり、むしろ人間不信になるといった弊害もあるのでは?」と指摘するのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。「インターネットが理想郷をもたらす」という考えに懐疑的な見方をする中川氏が考察する。
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最近、フェイスブックで「もう見たくない」とか「何人か“ともだち”を切った」「もう耐えられなくてブロックした」といった声が書き込まれるようになっています。色々と状況を分析してみると、以下の理由があるかと思います。
【1】誰もがコロナの話ばかり書いていてもう見ていられない
【2】政治的主張が見えるようになって、「知りたくなかったこと」を知ってしまった
【3】強がり過ぎているところが痛い
【4】有事の際だからこそ、その人の本性が見えてドン引きしてしまった
【5】暇なのは分かるが、「かまってちゃん」の多さに辟易した。そして、こいつらがとんでもなく頻繁に書き込みまくるのよ……
この現象というものは、東日本大震災の時にも発生したものですが、今回のコロナ騒動下でも同様の現象が出ているようです。ここで私が言いたいのは「YOU、いっそのことフェイスブックを含めたSNS辞めちゃいなよ!」ということです。
いちいち、メッセンジャーで「○○さんのあの投稿、むかついた。あなたはどう思う?」みたいなコメントが来るんですよね。「さっさとそいつを切ればいいじゃん」なんて思うのですが、やはり実生活・リアルな場の知り合いと繋がるフェイスブックではなかなか切りづらいのでしょう。