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【日本株週間見通し】日経平均は4日続伸、19000円台を固めるのか

先週の日経平均は反発した

先週の日経平均は反発した

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の4月6日~4月10日の動きを振り返りつつ、4月13日~4月17日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は反発し19000円台を回復する展開となった。

 週初6日の日経平均は、新型コロナウイルスによるニューヨーク州の1日当たりの死者数が減少に転じ、NYダウ先物が時間外取引で急上昇したことを受けて小幅高で始まった。国内でも緊急事態宣言が近く発動されると伝わると不透明感が後退し、大引けにかけて上げ幅を広げた。個別では、新型コロナウイルス感染症治療薬候補の一つとなっている、「アビガン」の原料生産を手掛けるデンカ<4061>が、連日のストップ高を付けた。

 欧米で新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化しつつあるとの期待が高まり、6日のNYダウは前週末比1627.46ドル高と急反発した。これを受けて、7日の日経平均も3日続伸となった。大引け後に発令の緊急事態宣言を前に、新型コロナウイルスの影響長期化への懸念からマイナスに転じる場面もあったが、大引けにかけて強含んだ。物色面では、決算発表で連続増益見通しを打ち出したニトリHD<9843>が7%近く上昇したことが話題となった。なお、7日夕刻に安倍総理大臣は、東京など7都府県を対象に5月6日までとする「緊急事態宣言」を発令した。

 7日のNYダウは一時937ドル高に急伸したものの、原油相場の急落を嫌気して小幅反落に転じた。8日の日経平均は堅調な寄り付き後にマイナスへ転じる場面があったものの、後場に入ると株価指数先物の買い戻しが強まり、今年初めての4日続伸をみた。大引けでは3月30日以来となる19000円台を回復した。個別では、ファーストリテ<9983>が7%を超える上昇となり、1銘柄で日経平均を約120円押し上げた。

 8日のNYダウは779.71ドル高と反発した。NY州などで新型コロナウイルスの感染者・死亡者数がピークに達しつつあることが好感されたほか、民主党大統領候補で急進派のサンダース氏が大統領選を撤退、ロシアが原油協調減産で合意との報道を受け原油価格が急伸と、好材料がそろい上昇幅を広げる展開となった。9日の日経平均も堅調にスタートとしたものの、この日までの連騰や前日に国内での新型コロナウイルス感染者数が過去最多を記録したことなどを警戒し5日ぶりに反落した。ただ、2日以来となる日銀のETF(上場投資信託)買いもあり、大引けにかけては下げ幅を縮めた。

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