仕事の合間にストレッチと家事を差し込む
20代女性会社員・Bさんも、自宅で仕事をすることに困惑した一人だ。テレワークを始めてから実感したのは、“イス”の重要性だという。
「会社の設備が使えなくなり、腰痛と肩こりがひどい私にとっては死活問題でした。オフィスチェアだけはケチらずに買うべきだと思います。たかが“イス”と馬鹿にしてはいけません。会社用と自宅用の普通のイスでは疲労の度合いが違い、後々パフォーマンスに差が出てきます。いいイスは価格面で敬遠されがちですが、必要な投資だと思った方がいい。ちなみに私が買ったのは『業務用の中古』です。高級ブランドを求めなければ、高スペックのものが1万~2万円で購入できます」(Bさん)
Bさんがイスとともに重要と位置づけるのは、仕事の合間にストレッチと家事を差し込むことだと話す。それが結果的に仕事の能率を上げるというのだ。
「通勤していたときは、家事は週末まとめてするのが常でしたが、いまは家事をむしろ率先して“業務の一部”として差し込みます。『休憩時間に洗濯物干し』みたいな感じです。家でずっと仕事していると、とにかく動く機会が減ってしまう。だから、家事のついでに“ながら筋トレ・ストレッチ”をしています。いい気分転換にもなって、一度リセットできるのも魅力だし、部屋も片付くし、良いこと尽くめだと思います」(Bさん)
リビングで仕事をすると子どもが近寄ってくるので…
40代男性会社員・Cさんは、妻と子ども2人、猫1匹の“5人”で暮らしている。実感したのは子どもがいる環境では、テレワークが難しいということだった。
「私が家にいることが珍しいのか、子どもと猫が頻繁に寄ってきます。たぶん土日がずっと続いているイメージなのでしょう。遊びやお菓子ちょうだいアピールがすごい。勝手にかくれんぼが始まったときは、焦りました(笑)。こうした環境下で在宅勤務をしている方を本当に尊敬します。
リビングにいるととくに子どもが寄ってくる傾向が強いので、リビングはあきらめました。そして、もう子どもを邪見にするのでなく、私が隠れることにしました。集中したときやウェブ会議のときは、広めのクローゼットにPCを持ち込んでいます。それでも、いきなり入ってくるときもある。同僚には“サプライズゲスト”として受け入れられましたが(笑い)」(Cさん)