「公営住宅に入居する方法があります。倍率が高い都心部以外は入居しやすく、東京都下なら60平米で4万~5万円の物件もあります。年金生活者なら収入条件もクリアできるでしょう」(横川氏)
また、マイホームを手放さず「貸し出して賃料を得る」方法もあるが、こちらも注意が必要だ。
「家賃収入を得ても、各種税や修繕費などの固定費が馬鹿にならない。空室で家賃収入が途絶えるリスクもある。自分たちの転居先は、これまでの家より低いグレードの物件にならざるを得なくなるでしょう」(同前)
時間のあるうちに、自宅の価値や転居先候補の家賃水準を確認しておけば、後になって“こんなはずでは……”と後悔することはなくなるはずだ。
※週刊ポスト2020年5月1日号