新型コロナウイルスによる影響が、生活のあらゆる場面で出始めている。“コロナ以前”では当たり前だった行動も、“コロナ以後”では興味すら湧かなくなる人もいるようだ。コロナの影響で、日常生活の何気ないところで価値観が変わったという声を集めた。
30代の男性会社員・Aさんは、コンタクトレンズ派だったが、眼鏡派に移行した。感染対策の意味もあるが、面倒になったというのが大きな理由だった。
「ソフトの2週間タイプを使っていましたが、わざわざ消毒するのが急に面倒になりました。手の消毒で精いっぱいで、もう目までかまっていられない。学生時代からコンタクトにしていましたが、外出自粛で、もうルックスを気にしている場合でもない。コンタクトのため、眼科に処方箋を取りに行くのもだるいです」
Aさんは肩こりや腰痛の改善のためにジムに通っていたが、緊急事態宣言を受けてジムも休業。それをきっかけに退会し、現在は自宅でほどほどの筋トレで満足しているという。
「ジム通いは、結局自己満足だったような気がします。自分には、フィットネスできるゲームと器具なしトレーニングで、十分だとわかりました。もともとムキムキになりたいわけでもなく、少し体を意識したいという程度で、『通っている自分が健康な気がする』という錯覚に陥っていたようです。自分を見つめ直す機会になりました」(Aさん)