新型コロナウイルス感染予防のため、夫が在宅勤務に…。毎日自宅にいながら、家事を手伝わない、ささいなことでキレるなど、夫の振る舞いに発狂寸前の妻が続出しているという。衛生感覚がゼロの夫に悩まされる妻のリアルエピソードを紹介する。
【沢村美恵子さん(仮名)】……千葉県のマンションに住む42才の会社員。息子は8才。結婚12年目。2才年上の夫はメーカー勤務。お酒が大好きで、飲みに行けないことがつらいらしく、あり得ない行動に。
幼い子を持つ私にとって、コロナの感染拡大は一大事。3密(密閉・密集・密接)の場所には行かず、外出してもマスク、手洗い、うがいは当たり前。購入してきたものも、食品以外、アルコール消毒しています。
それなのに、うちの夫ときたら、帰宅をしても手を洗わないし、うがいもしない。シャワーも浴びずに寝てしまうんです。私がどれだけコロナの恐ろしさを伝え、「息子の命にかかわるから」と頼んでも、「おれは健康だから大丈夫、うつらない」と、ヘラヘラ笑ってどこ吹く風。あんたの健康なんてどうでもいいの。うつさないでほしいって言っているのに理解していないんです。さらに、あきれたことに、外出自粛要請が出た後も、飲み会に参加していたんです。酒席での集団感染があれだけニュースになっているのに…。
家庭内隔離をしたくても家が狭くてできないし、かといって、このまま夫が持ち込むかもしれないウイルスに怯えて生活するのもイヤ。そこで、息子と協力して夫をウイルス扱いすることに。除菌スプレーを浴びせたり、そばに寄らない、触らない、しゃべらない。2日続けたら、自主的に手を洗うようになりました。
──この沢村さんのケースに、夫婦問題に詳しいコラムニストの川崎貴子さんは、こうアドバイスする。
「まず、『成人男性は考えを変えない』と覚えておきましょう。今後も妻子が何を言おうと、本人の身に危機が迫らない限り、態度を変えないでしょう。口で注意するだけ無駄ですから、本人に不利益が生じるように仕向けるのがおすすめ。サラリーマン男性は、職場に家庭での態度がバレることを恐れる傾向が。『あなたの会社の人事に報告する』など強い言葉で言ってみては?」
※女性セブン2020年5月7・14日号