コロナの影響で、夫が在宅勤務するようになったり、休業を余儀なくされるようになった家庭も少なくない。そんな中、一日中顔を合わせることになった夫に、イライラを爆発させる妻が続出。リアルエピソードを紹介しよう──。
【高橋美和子さん(仮名)】……滋賀県の戸建てに住む48才のパート主婦。娘は22才、息子は20才。結婚25年目。4才年上の夫は、建築関連会社勤務。
東日本大震災のときもそうだったんですが、うちの夫は、社会や経済の状況が不安定になると買いだめに走るんです。
現在は3日に1回の勤務になり、やることもないからボーッとテレビを見ています。そして、不安なニュースを見るたびに、やれ水だ、米だと大量に買い込んでくるんです。
先日は米・ニューヨークのスーパーで小麦粉の棚がガラガラになる映像を見て、スーパーに駆け込み、パン用の強力粉を3袋も買ってきてドヤ顔…。そもそも、うちにはオーブンがないのでパンなんて作れません。それ以前に、ここ日本だし。
そんな夫が、いちばんお金を使っているのがマスクと消毒液。充分な量がストックされているのに、それでも不安らしく、ネットで見つけると高額でも買っちゃうんです。30枚で5000円のマスクや、1本1万円の消毒液を買いまくっています。
私のパート先は休業となり、就職が決まっていた娘も自宅待機。家計が危機的状況になってきたので、残高が6万円になった家計口座の通帳を突きつけたら、ギョッとした表情に。「コロナに感染するより先に、お金がなくて餓死するかも」と言うとシュンとしていました。
──この高橋さんのケースに、精神科医の片田珠美さんがアドバイスする。
「買い物は不安解消の代替行為。もしかしたら家族にほめられたくて買い物しているのかもしれません。今回は現実を突きつける対策が功を奏しましたが、逆ギレされる可能性もあるので注意して」
※女性セブン2020年5月7・14日号