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在宅ワークで夫が暴力的になり平手打ちも 子供を連れて逃げた妻の決意

ずっと一緒にいるのは地獄…(イラスト/ユキミ)

ずっと一緒にいるのは地獄…(イラスト/ユキミ)

 パーソル総合研究所「全国2万人規模の緊急調査結果」(2020年3月23日発表)によると、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務になった人は推定360万人。そのせいで家庭内が険悪になったと感じる妻は多いという。そのリアルなエピソードを紹介する──。

【青山聡子さん(仮名)】……埼玉県の賃貸マンションに住む38才の専業主婦。息子は6才、娘は4才。結婚10年目。5才年上の夫は、機械メーカー勤務。以前から暴力的な面があったという。

 夫はエンジニアだったのですが、3年前に営業に配属されてから、ささいなことでキレるように。

 在宅勤務になってから、さらに毎日が地獄のよう。夫はリビングのテーブルで仕事をしているのですが、休校・休園になった子供たちが、ちょっと会話をしただけで「うるさい」と怒鳴る始末。さらに、子供たちの昼食を作り始めれば、「トントンうるせえんだよ! いまそれしなくてもいいだろ!」とまた怒鳴る。

 先日は、息子に少しでも運動をさせてあげようと公園で遊ばせていたら、それを見た近所の人が、この時期に不謹慎だと、うちに苦情を言いに来たんです。その訪問を受けたのが夫だったのでもう大変。「おまえのしつけが悪い」と平手打ちで殴られました。子供たちが「やめて」と泣くと、今度は子供たちに手を出そうとしたので、慌てて子供を連れて外に出ました。

 いまは母子3人で、息をひそめるように生活しています。家計の管理は任されているので、家族の口座から私の口座にお金をうつしたりして、着々と離婚準備中。コロナが収束し、働けるようになったら、その時は離婚します。

 ──この青山さんのケースに、夫婦問題に詳しいコラムニストの川崎貴子さんは、こうアドバイスする。

「このケースはかなり危機的な状況です。日常的に暴力を振るわれているならすぐに自治体の相談窓口や警察などに相談を。電話でも構いません。ただし、夫に聞かれないように注意を。もし暴力を振るわれてけがをしても、いまは病院で診てもらえない可能性もあるので、その前に、シェルターなどに一時的に身を置くのも有効です。DVは依存の一種。この夫には離婚が最大の復讐です」

※女性セブン2020年5月7・14日号

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